赤黒青森支部通信

札幌生まれ札幌育ちの27歳のコンササポが転勤で青森に住む事になったお話。

8/10浦和戦雑感 byガゼッタ・デロ・アオモリ

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お盆休みで札幌へ帰省するのに合わせて、札幌ドームでの浦和戦を見てきた。

 

6月のアウェイ川崎戦以来、久々に生で札幌のサッカーを見てきて思ったところがあったので、実家で暇なので久々にブログを立ち上げて、感想なんかを書いてみる。

 

(90分間の現地の試合を見て思った事をワーっと書いただけで、

DAZNで試合を振り返ったりしてないので、細かいところはツッコまないで欲しい笑)

 

まずは、ざっくりとした個人評価から。

 

GKクソンユン 6.5

後半の西川のロングフィードからの浦和のカウンターを止めたのは神だったね。

 

あの一発で浦和の勝ち試合では無くなったと言える。

完全に浦和にダメージを与えたセーブだったよ。

 

フィールドプレーもかなり落ち着いてた。

最終ラインのボール回しで相手に寄せられながらでも、フリーで空いた選手をしっかり見つけて強いボールを出せていたしね。

 

ボランチまでだけでなくて、武蔵がボールをもらいに落ちてきてた奥の方までも見えてて蹴ってたから、ほんと日々成長してるなぁって思った。

 

 

DF進藤 5.0

疲労が溜まってるのか頭も身体も重いように感じた。

 

特にルーズボールへのヌルい反応や、1対1に入る前の間合いの取り方の緩さを見てしまうと、そのように思えてしまう。

 

毎試合前から後ろへと、とても長い距離を走っていてるし、

高く飛んで跳ねてくれているのは本当に助かってる。

フィジカル的にとても大変な時期だよね。

 

けれども、アグレッシブさが武器の選手なので、そこだけは失わずに戦って欲しいものである。

 

DFキム・ミンテ 6.0

相手エースである興梠に対しての対応は、ほぼミス無かったんじゃないかな。

それだけでも大変価値のある仕事してたよ。

 

単なるパワー系やスピード系だけじゃなく、前後左右と表と裏の駆け引きで勝負してくるいやらしいタイプにも強くなってきたね。

興梠を封じたのは、今後もっともっと自信持ってプレーしていい。

 

見てて頼もしいわ。

 

DF福森 6.0

セットプレーで点は取れなかったけどキックの精度はかなりキレてるね。

やっぱり夏場にかけて輝く選手なのかな。

 

浦和戦ではオーバーラップよりも、随所にインナーラップしてたのがとても効果的に作用してたね。

たまには最終ラインの裏に走り込んだりね。

あの動きは相手も読めないからどんどんやっていくべきだと思う。

 

とても細かいけど、一回何かのオフェンス時のセカンドチャンスを右足でミドルを枠外に打ってあっさりオフェンスを終わらしたシーンがあった。

あれは相手にボールをタダで渡しているのと同然のプレー、

確率性の低いプレーよりも、質の高い左足で蹴っていくべき。

個人的には、代表に選ばれないのは、守備よりも攻撃時の判断力が不足している点だと思ってる。

 

MF荒野 6.5

浦和戦も良いプレーをしてるのに、相変わらず評価されてないんだよなぁ。ほんと可哀想だな。

 

皆が絡んでパスを回しながら攻撃を組み立てていくのが基本の札幌において、

相手の急所を見つけて躊躇なく自らボールを持ち運んで突っ込んでいける度胸と判断力があって、

相手にとってカオスな状況を作り出せる荒野のダイナミックな動きは、札幌の攻撃には欠かせないよ。

 

宮澤にも深井にも作れない局面を生み出せるのが荒野だ。

 

守備においても、相手の予期せぬプレスをかける人間がいれば、相手のビルドアップも単調じゃいられなくなる。

浦和のビルドアップにストレスを与えていたのは荒野の大胆なプレッシングだった。

 

 

MF宮澤 6.0

そんな荒野が大胆な攻め上がり、大胆な守備のプレッシングが仕掛けられるのも

影でお尻をしっかり拭いている宮澤がいるからである。

 

浦和戦でも、最終ラインでのビルドアップから荒野の動きに合わせたスペースの穴埋め、時にはペナ付近まで上がって攻撃参加する動きまで、

キャプテン様いつもお疲れ様です。

 

個人的にはボランチは『荒野ー宮澤』が1番良いのではないかと思ってる。

 

『深井ー宮澤』のボックスタイプを二人並べてしまう形だと、攻撃面で味が薄くなってしまうように思うし、

『深井ー荒野』だと、二人ともボールを狩れる選手なので、獲物を見つけて自分の持ち場を離れてどんどん遠くへ出かけてしまうので、札幌の危険なエリアをお留守にしてしまいがちだ。

 

その点『宮澤ー荒野』だと荒野が攻守において持ち場を離れても、宮澤がしっかり穴を埋めてくれる補完性がある。

 

色んなボランチの組み合わせが楽しめるのも札幌の面白さかなと思ってる。

 

MF白井 5.5

最近各方面で評価が急上昇している白井くん。

 

浦和戦では特に守備で良かったと思う。

 

浦和は白井に対して関根が仕掛ける一対一に、攻撃の突破口を作ろうとしていたけど、

ほとんどやられてなかったんじゃないかな。

 

もちろん進藤のサポートや連携も評価すべきだ。

 

攻撃面では対関根の守備の方にエネルギー使ったせいか、ちょっと迫力不足だったかな。

 

けれど、対人する相手の間合いを見て、ドリブルで仕掛けるべきところと、アーリークロスを入れるべきところの状況判断がよく出来ている選手だなと思った。

 

状況判断が良いので、あとは1対1でやり切れるパワーと、クロスの精度が上がれば、

もっと札幌の右からの攻撃の脅威が増すんじゃないかな。

 

MF菅 5.0

うーん正直あまり印象に残ってないかな…笑

 

良い意味では、守備面でのポジションニングの悪さも気にならなかったし、攻撃時の良い歯車になっていたとも言える。

 

けど、右サイドからの攻撃時に、逆サイドの大外のポジションにしっかり走りこめていたのは良かった。

 

札幌の両WBが、逆サイドの攻撃時に走り込むべきであるペナの大外のポジションは、

90分で1、2本はクロスがオーバーしたり、DFのクリアのし損ないが転がって来るので、そこの位置に走り込んで来てるかどうかはとても重要だ。

 

菅ちゃんさんが、相手にとって危険な位置で、武器である左足を振り抜ける局面を自分で作り出せるような選手になってくれたらもっと札幌の攻撃は厚みを増すだろうと思う。

 

MFチャナティップ 6.0

浦和戦キレキレだったね。

 

切り返しだけで、何回相手の足首破壊して足滑らせたか分からないよね。

フィーゴかよって感じ笑

 

シャドーとして、ボールを受けに落ちてくる動きからの急ターンして前に運んでいく動きは、

いまや、完全に札幌の攻撃のスイッチであり札幌のエンジンになってるよね。

 

ワントップの左下という定位置だけでなく、もっと真ん中、または右サイドにまで顔を出せるようになると、相手の厳しいマークを剥がして自由にプレー出来ると思う。

 

一言小言を…

ボールを持って相手の密集地帯に突っ込んで行くキレのあるドリブルは、ほんと相手からしたら脅威でしかないんだけど、

試合状況によっては、相手守備陣の右サイドに空いているオープンスペースの奥の方まで、ボールを運んで進んでくれた方が、チームにとっては助かる場面もあったりするんだよね。

その辺を見極められるようになったら、もっとヤヴァイ選手になるよね。

 

FW鈴木武蔵 5.5

前半に1本、後半に1本、決定機を外してしまった事に批判が集まっているけども、

結果的に引き分けへと持ち込んだ同点弾を決めたのはしっかり評価すべきだ。

 

ペナ内の混戦で誰よりも早くルーズボールに反応して体を反転して蹴り込んで決めるのは、完全にストライカーの動きだった。

それこそ浦和の興梠なんかがよく決めてるゴールじゃないかな。

ちょっとずつストライカーっぽい動きにはなってきてるよ。

 

ただ決定機を2度逸失したのも結果として残る。

 

1本目は西川の位置取りが素晴しかったのもあって、左に流しこめる可能性が明らかにゼロに近い状態で素直に左に打ってしまったのは、ストライカーとしての経験不足と頭の余裕が無かったのかなぁと。

 

2本目は1本目の場面が強く脳内でフラッシュバックされたんだろうなぁ。

GKを抜くアイデアは素晴らしかったけど、ボールを大きく出してしまってシュートコースを自ら狭くしてしまった。

 

ただ試合を通して見ると、ボールを受けて反転して前に運んだり、

ボールを収めて一回はたいてまた前に動き直すという、シャドーとしての最低限の職務は、とてもスムーズに行えるようになっていたし、

エリア内での混戦でヘディングで決めようとするストライカーとしての強い意志も見えた。

 

今まさにストライカーとして成長している過程の段階なんじゃないかな。

 

まさに目の前で成長していく過程である選手を応援出来る幸せを感じた。

 

武蔵に関してはまた機会があれば、別に記事を書こうと思う。

 

FWジェイ 6.0

浦和戦のポストプレーはめちゃくちゃ頼もしかったね。

 

あそこまで競り合いでファール取ってくれて、

ボール収められて落ち着かせてくれて、

相手DF引きずって前に進んでくれたら、

チームは相当助かるよね。

 

そこまで重要な仕事をしてゴールも決めてくれたら文句無しのMVPだったけど、

そう簡単なポジションじゃないよね、ミシャ札幌のワントップは。

 

今の札幌のサッカーで1番ゴールに近い位置にいるのはジェイだけど、

1番点が取れる位置にいるのはチャナティップだったり武蔵だったりする。

 

ワントップのジェイが一生懸命身体を張って作り出したチャンスメイクに、

シャドー二枚が応えてゴールを積み重ねないと、札幌が勝つのは難しいのよねぇ。

 

 

〜試合を通して〜

札幌の5−4−1?の守備陣形は、ライン間がコンパクトで良い距離感で守れていた。

あれだけ浦和のプレーエリアを限定させてタイトに守っていたら、浦和としてもパスで崩してこじ開けるのは難しいよね。

前半15分くらいで、今日は事故以外のまともな失点はないだろうなと思ったくらいに、余裕だった。

 

浦和としては、唯一ドリブルで仕掛けられる存在であった左の関根からの1対1でチャンスを作るのが狙いだったけど、

白井進藤の札幌の右サイドに封じられてしまったのが残念だったね。

札幌の右サイドの守備は見事でした。

 

だいたい、槙野マウリシオ岩波ってボール出せる3枚が後ろに揃ってるのに、両WBまでの下がって5人がかりで、ビルドアップするなんてどうかしてんだろ。

 

特に槙野が最終ラインに大人しく収まりっぱなしだったのはとても勿体無いし、札幌としてはとても楽だった。

 

ましてや、エベルトン、長澤、青木も、仕掛けられないボックスタイプの選手だから、ただひたすら後ろで回してるだけになってしまったね。

 

最終ラインからGKの西川に下げて、グイグイ最終ラインを上げてくる札幌の背後のスペースに興梠、武藤を走らせて、西川の高精度の左足を使って、1本フィードを通すという狙いは良かった。

 

あれは正直札幌も全く警戒してなかったので、上手くいけば、一撃で札幌を沈めれたかもしれない。

 

 

札幌としては、後半に軽い内容の先制点を許してしまったのがよろしくなかった。

 

前半開始早々ならまだしも、後半入ってからあんな軽い失点をしてはダメよ。

 

せっかく地上戦では良い守備をしていただけに勿体無さすぎる。

 

攻撃面では武蔵の決定機の逸失に目が集中するけども、チャナだってゴール前で決めきれてないし、ジェイだって決められてない。

 

楽に試合を運べなかったのは武蔵の責任かもしれないけども、勝てなかったのは全員の責任だ。

 

ただ、攻撃の形は浦和の拙守も助かって、かなり作り出せていたよね。

その点はもっと評価されて良い内容だったと思ってる。

 

 

以上。